こんにちは、sironecoです。
IT業界と言えば、パソコンとにらめっこして働いているイメージが強く、文系出身の人は使えない・・・と思われている場合もあります。
- 文系SEは使えないのか?
- 文系SEは出世できないのか?
- SE35年定年説は本当なのか?
- IT業界のキャリアパスって?
IT業界への就職を検討している方、転職希望の方向けに上の疑問に現役SEのsironecoが解説していきたいと思います!
文系SEは使えない?

結論から言うと文系SEが使えないと言う訳ではありません。
ただし、不得意分野での業務は文系SEは使えないとなってしまう場合があります。
このあたりは文系SEが弱い部分かもしれません。
一方、顧客との折衝やコンペでのプレゼン、ドキュメント作成と言ったところは、文系SEの方が得意な部分だと私は思います。
私が出会ったエンジニアの中には、理系でもお客さんと良好な関係を築けるエンジニアや、文系でもコミュニケーションが取りづらい変な方、法学部出身でエンジニアやりながら社長業もやっている人などいろんな方がいます。
文系だろうが理系だろうが、誰でも得意、不得意があるものです。
自分に適した技術を伸ばしていき、不得意なことは、得意な人に任せられるようなコミュニケーション力を身に付けるのが良いのではないかと考えます。
文系SEは出世できない?

これは、自身のキャリアパスをどう考えるか?だと思いますが、技術に尖ったエンジニアとしてレベルアップするにしても、課長や部長などの管理職を目指すにしても、文系、理系は関係ないと思われます。
技術職として出世したい場合
技術職としてのキャリアを伸ばすにしても、仕様や顧客の要望を掴み取り、できないものはできないと断り、やれることをきちんとやり、利益を出すということができていなければ、出世は難しいでしょう。
会社員のエンジニアの場合、技術だけ尖っていても、社内で味方をしてくれるような上司などがいなければ、出世はしづらい部分があります。
結局、会社の売上、利益に貢献し、社内でそれなりに評判がいい人しか、出世させてくれません。
じゃあ、フリーランスエンジニアの場合はどうでしょう?
技術を磨き続ければ、かなりの高単価で仕事が決まる可能性は十分に考えられるでしょう。
ただ、自分ができるエンジニアだと、顧客や一緒に仕事を進めているエンジニア達に傲慢な態度を取り続けていると、次第に仕事を断られやすくなっていきます。
会社の場合は、営業が顧客に謝罪したり、仕事を見つけてくれたりしてくれるので、自分が表立って動くことがさほど多くありませんが、フリーの場合は全部自分で進める必要があります。
文系、理系に限らず、円滑なコミュニケーションが取れない人は、残念ながら、技術職としても出世しづらいのです。
管理職として出世したい場合
会社員のエンジニアに限りますが、管理職として出世したい場合、社内政治力が強くないと課長や部長クラス以上に出世するのは難しいでしょう。
これは、エンジニアに限ったことではありません。
さらに、部下の管理や育成など、自分のことよりも、他人のこと、会社のことを考えられる人である必要もあり、さらに、コスト感覚にも優れていないといけません。
例えば、SES事の場合、送り出している社員の単価を向上して売り上げを確保したり、請負の場合は、若手を投入することで人件費を押さえ、利益率の向上を図ったりしなければなりません。
管理職にはその戦略を考えたり、実行したりすることが求められ、さらに、その結果を残し続けなければならないのです。
技術はどこへ行った・・・みたいなところはあるかもしれませんが、技術が伸びないから管理職と言うキャリアに乗り換えてみても、意外と大変な道のりだったりします。
SE35年説は本当か?

私がIT業界への就職を考えていた頃、SE35歳定年説は割とネット界隈で有名なものでした。
SEは35歳になると、仕事がなくなる、転職しないといけない・・・みたいな。
ニュースでも度々、IT業界は人手不足と報じられていますので、仕事がなくなる、と言う訳ではありません。
じゃあ、どういうことなのかというと、以下のようなことが考えられると思います。
- 年齢の割りに仕事ができない(単価が低い)
→技術力が乏しい、リーダーや管理業務ができないetc - 若いリーダーの下で働けない
→年下にこき使われるの嫌。みたいな人(これは本人の捉え方の問題ですが) - 伸び代がない
→技術力があまりない場合、アサインされやすいのは未来がある若手になりやすい
35歳位になってくると、完全に戦力としての活躍が期待されているので、何かしら強みがあるエンジニアとして活躍できないと厳しいということです。
若いうちは単価も安いので、業務ができなくても、可愛がってもらえますが、35歳くらいであればそれなりに技術力が身についているはずだと周りが期待します。
年齢が上がるに伴い、年収もアップしていることもあり、SESの場合、顧客に提示する単価もそれなりにアップしているはずです。
しかし、経歴を見て、高い単価を払う価値がないと思われてしまえば、案件が決まらないといったことが起こってしまいます。
また、技術力がなかったとしても、プロジェクトマネジメントが得意で案件の黒字化ができる、あるいは、チームやビジネスパートナーを管理できる、育成ができるなど、何かしら得意分野を見つけ、それなりに実績を積んでいなければ、それ以上の出世ができない(=給料が上がらない)ということになってしまいます。
案件も決まらず、社内業務もできない社内待機(社内ニート)が続くようであれば、会社からは遠回しに退職を進めてくることも有り得るでしょう。
これが、SE35歳定年説が囁かれる理由なのではないでしょうか?
ただ、私が知る限り、部長として活躍されている40代の方や、50代でも現場に出て作業者として活躍されているエンジニアを知っています。
結局、何歳になっても、技術だけに限らず、新しいことにチャレンジできる人が、IT業界でも長く活躍できる方なのではないでしょうか?
IT業界のキャリアパスは?

IT業界のキャリアパスはざっくり分けると3パターンあります。
- 管理職(課長や部長など)
- 技術職(上級エンジニア、スペシャリストなど)
- 技術管理職(プロジェクトマネージャーなど)
キャリアパスの進め方は、会社ごとに取り決めなどあると思うので一例として見てもらいたいです。(例:10年)
- 1年目
最初は技術職として初級エンジニアとして従事。 - 2〜3年目
とにかく、様々なことを行い、自分の得意不得意(好き嫌い)を見つけていく
(後輩育成などもこの辺りでやることが多い) - 4〜5年目
エンジニアとして、実績を作っていく。今後のキャリアを考え始める - 6〜10年
技術職になるなら、それに向けてますます技術を伸ばす
管理職、技術管理職になるなら、リーダー業務の遂行やチーム運営、案件成功などの実績を残す
社内昇格試験を受ける
社内昇格試験は、大体毎年行われていますが、会社によって取り決めがいろいろあるようです。
例えば、ランク2として2年以上経過している必要がある、応用情報技術者の資格を保持している必要があるなどの条件を設けている会社もあります。
フリーランスのエンジニアの場合は、その辺りを考える必要はありませんが、確実に技術力をつけ、案件成功に貢献した実績を作り続けていく必要があります。
社内政治や社内査定などをケアしなくていいのが、フリーランスのいいところかもしれませんが、相談相手や自身の味方を積極的に自分から見つけていかないと孤独を感じやすいでしょう。
最後に
文系SEは使えないし出世できない?35歳定年説は嘘?IT業界のキャリアパスもというタイトルでお届けしてきました。
IT業界は文系SEが活躍できない業界ではありませんし、多くの文系SEが活躍しています。
結局のところ、IT業界だけでなく、他の業界含め求められるのは、意思疎通ができるコミュニケーション能力があり、新しいことにどんどんチャレンジできる人になります。
ぜひ、今日から新しいことを始めてみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。