どーも、sironecoです。
今回はIT業界入門者向けの資格ITパスポートをお届けします!
新卒の志望業界で、IT業界の人気が高まっていることがわかる2018年1月の記事を見つけました。
志望業界の上位は、1位「情報・インターネットサービス」、2位「銀行」、3位「調査・コンサルタント」という結果に。前年同期調査で9位だった「情報・インターネットサービス」が躍進し、1位だった「銀行」が順位を落とした。
銀行より人気が向上した点は、現役SEのsironecoとしてはうれしい限りです。SEやプログラマ、ITコンサルタント…IT業界にはカッコイイ職種がたくさんあります。
また、2020年度より、小学校でのプログラミング教育も必須化することもあり、IT業界は今大注目を浴びている業界といっても過言ではないのではないでしょうか。
SEになりたいと思っている学生の方、IT業界に転職したい社会人の方、手に職をとお考えの方など、色々な方が当ブログまで足を運んで下さっていると思います。
ただ、
- 文系だし…
- IT業界未経験だし…
- スマートフォンやパソコンは操作できるけど、SEになれるか不安…
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
かく言うsironecoも、就職活動中は、文系でパソコン操作は多少できるけどSEになれるか不安でした。
しかし、そんな不安を自信につなげてくれる国家資格があるのです!
それが、ITパスポート(通称 iパス)です。
早速、ITパスポートの資格概要、資格活用方法、受験方法や合格率を見ていきましょう。
Contents
ITパスポートはITの基礎知識を持っている証明
一言でいうと、学生や社会人が持つべきITの基礎知識を有することを証明する資格です。
具体的には、以下のものが挙げられます。
- セキュリティやネットワークなどの技術要素
- IT業界で仕事を行っていくうえで必要なプロジェクトマネジメントの知識
- 経営戦略やマーケティングなどの経営全般に関する知識
ITなのに経営とかの知識も必要なの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、経営とITは密接な関係にあります。
企業経営を行う上で、IT戦略は重要なポジションを担っています。
例えば、飲食店を例にとると、最近では、タブレット端末のタッチパネルによる注文方式を採用しているお店が増えてきているのを見かけませんか。
なぜでしょうか?
長期間お店を経営する場合、売り上げと利益率の向上が重要課題ですよね。
では、売り上げを変えずに、利益率を向上させるにはどうすればよいでしょうか。まずは、人件費の削減が浮かびませんか?
アルバイトの給与や教育費、制服費など、アルバイト1人に対する人件費は結構な額になります。
では、タブレット端末の導入はどうでしょう?タブレット端末購入費、ソフトウェア開発費、導入後のメンテナンス費…など初期導入時に、人件費以上の費用がかかる場合もありますが、ランニングコストは人件費より低く押さえられる場合がほとんどです。
そのため、IT(タブレット端末のタッチパネルによる注文方式)が経営(飲食店経営)の課題(利益率向上)を解決するのです。
このように経営とITは密接な関係にあります。
したがって、ITパスポートの試験では、経営に関する知識も問われるのです。
つまり、ITパスポートは、ネットワークなどの技術要素が不得意でも、経営学などの知識を生かして合格を目指すことも可能な資格なのです。
ITパスポートを生かせる場所は結構多い
ITパスポートの試験は、独立行政法人 情報処理推進機構(以降、IPA)が提供しています。
自分自身のITスキルの証明としての役割だけでなく、企業や学校でも活用されています。
- 新卒採用時のエントリーシートとして
- 社員向けの研修カリキュラムの一部として
- 大学内でのITパスポートに関連講座として
- 商業系、情報処理系などの高校での知識目標として
このように、昨今、ITの知識というのは英語と同様、必要不可欠になっていることがわかります。
では、ITパスポートを受験するにはどうすればよいのか、次から見ていきましょう!
ITパスポート全国で随時受験可能

ITパスポートを受験するにあたっての、試験会場、試験方式、受験申込方法、受験料を見ていきましょう。
試験会場
まず、試験は、全国の試験会場で随時実施しています。学生や主婦の方などは平日に、平日会社勤めの方は土日に受験可能なので、非常にありがたいですね。
試験方式
試験方式は、CBT(Computer Based Testing)方式です。
各会場にあるパソコンで試験問題を解くスタイルとなります。
ITパスポートに限らず、IT業界はこのCBT方式を採用している試験が多いため、早いうちから慣れておくことが良いかと思います。
受験申込方法
受験申込みは、ITパスポートのWebサイトから以下の流れで行います。
- 利用者IDの登録
- 試験会場・日程の選択
- 受験料の支払い
- 確認票のダウンロード
- 当日試験会場へ
- 確認票・本人確認書類の提示
- 受験
利用者IDの登録がないと申し込みができないため、そちらに注意してください。
受験料
5700円(消費税込み)
他のITベンダーの受験料と比べると非常にリーズナブルです。
支払方法は、
- クレジットカード
- コンビニ
- バウチャー
の3つから選べます。
個人的には、ポイント付与機能がついていれば、クレジットカードがおすすめです。
バウチャーは購入者IDが別途必要になるので、個人申し込みの際は手間が増えてしまいます。
ITパスポートは3分野のバランスが合格のカギ

次に実際の試験はどんな内容か、試験時間、問題数、合格点、合格率を見ていきましょう。
試験時間
120分です。
問題数
100問あります。
少し多い気がしますが、4択形式なので、記述式の試験に比べると時間に余裕があります。
詳細の問題数は以下の通りです。
- ストラテジ系(経営全般):35問程度
- マネジメント系(IT管理):20問程度
- テクノロジ系(IT技術):45問程度
冒頭にも述べましたが、ネットワークやソフトウェアなどの技術要素は45問程度です。
もちろん、専門知識の勉強は必要となりますが、決して大部分を占める試験ではないため、IT業界未経験の方でも合格できる可能性の高い試験なのです。
合格点
皆様が気になるであろう合格点ですが、総合評価点と分野別評価点がそれぞれ合格点を満たしている必要があります。
- 総合評価点
600点以上/1000点(総合評価の満点)
- 分野別評価点
ストラテジ系 300点以上/1000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系 300点以上/1000点(分野別評価の満点)
分野別評価点があるように、技術知識だけが優れていても、ITパスポートに合格することはできません。
ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の知識のバランスが大切なのです。
合格率
IPAの過去のデータを見ていると、合格率は40%~50%程度です。
社会人の方が合格率は高く60%程度で、学生になると35%程度です。
これだけの数字を見て、肩を落とされる方もいらっしゃるかと思いますが、大学受験などと違い、他の受験者を気にする必要がありません。
自身で合格するための努力を怠らなければ、合格可能な試験なのです。
まとめ

上から色々見てきましたが、ITパスポートという資格についてまとめます。
- 学生や社会人が持つべきITの基礎知識を有することを証明する資格です
- 全国の試験会場で随時受験可能で、CBT方式です
- 受験申込方法は、ITパスポートWebサイトから利用者IDを登録して行います
- 受験料は5700円(税込み)で、クレジットカード、コンビニ、バウチャーのいずれかで支払います
- 試験は、100問/120分で4択形式です
- 合格点は、総合評価600点/1000点と分野別評価各300点/1000点を満たす必要があります
- 合格率は40%~50%程度です
少しITパスポートに興味がある方、IT業界に就職したいけど何か資格取りたいなとお考えの方などの参考になれば幸いです。
SE入門として、ITパスポート試験の合格を目指してみてはいかがでしょうか。
また、この記事についての質問や、記事にしてほしいことがありましたらコメントや問い合わせなどからご連絡ください。
以上、夏バテがまだ続くsironecoでした。