こんにちは、sironecoです。
今回、文系卒でSE女子であるsironecoが、IT業界に就職後、開発、運用それぞれと共通で苦労したことをお届けします!
最近人気になりつつあるIT業界…文系出身だけどやっていけるのかな、女性でも活躍できるのか…と心配されていること方にぜひご覧いただきたいです。
Contents
sironecoのIT業界就職までの道のり

大学で学んでいたこと
sironecoは文系の私立の女子大出身です。
そこでは、専攻は英語、第二外国語はフランス語を学んでいて、TOEICは600点程度、実用フランス語技能検定3級を在学中に取得しました。
(フランス語は今となっては、ほとんど使っていませんが…)
あとは、経営学や国際問題、環境問題など、英語以外の教科も学んでいました。
元々英語でビジネスをやっていきたいという漠然とした思いを胸に大学へ入ったので、経営に関する授業を受講していた覚えががあります。
企業比較してみたり、企業理念について調べてみたり、貸借対照表を見てみたりしていました。
ちなみに留学経験はありません。
就職活動でSEになろうと思った理由
女子大の就活では、一般職の人気が非常に高かったのですが、一人暮らしをするには給与面で少し厳しく感じていたため、総合職を目指していました。
最初はアパレル業界や繊維を取り扱う商社をターゲットにしていましたが、アパレル業界自体低迷しつつあったことと、ハウスダストアレルギー持ちであることにより、就職は難しいかなと断念しました。
就職先どうしたものかと思って、合同企業説明会に参加した際に、IT業界の企業のブースでお話を聞いたことがIT業界へ興味を持つきっかけとなりました。
当たり前のように使っている携帯電話や電子機器の動く仕組みを作っている業界であると知り、なんて面白そうな業界なんだろう、SEになってみたい!と思うようになりました。
その後は、年収などを調べ、給与もそこまで悪くないことや、実際に働く女性SEの話を聞き、女性でも活躍できる業界だということを知りました。
SEになるまで頑張ったこと
ITパスポートの取得とCABの試験対策の二つです。
ITパスポート
未経験で文系でIT業界と全く縁がないということもあり、企業へのアピールのため、ITパスポートの勉強を行いました。
正直、参考書を読んでも、知らない、覚えられない単語が多く、苦労しました。
調べてもピンと来ず、途中から、カタカナを英語で表記しながら勉強を始め、そこからは少し楽しくなったことを覚えています。
略語は、正式名称の英語を覚えるようにすることで、記憶に残りやすくなりました。
CAB
CABはIT業界の企業の適性検査で利用されていることが多く、SPIと異なり、暗号を解くような試験だったため、問題集を買い、何度も繰り返し解くようにしていました。
もちろん、SPIも対策していましたが、非言語分野は全然ダメでした。
開発職で就職がきまりましたが、内定が出るまでプログラミングの経験はゼロでした!
ちなみに、途中からインフラ運用にジョブチェンジしていますが、こちらもまた未経験です。
開発で苦労した2つのこと

最初に苦労するのはやっぱりプログラミング
内定をもらってから、企業の入社前の研修でC言語のプログラミング(実装)課題を進めていましたが、「Hello,World!」を表示するためのプログラム(一番最初に行うプログラミング)を作成するのにすら、非常に苦労しました。
インクルードファイルや、文字列出力関数、変数、コメントなど、ITパスポートの勉強とは違う種類の知識に戸惑ったことを覚えています。
単純な文字を出力するようなプログラム作成には慣れた頃には、条件分岐の処理や繰り返し処理、ポインタの登場など、新たな刺客が現れるのでした…
ただ、内定者の頃は、課題のプログラミングが楽しかったです。
システムを開発するというより、システムで使う一つの機能の一部を実装しているイメージなので、考慮点はほとんどありませんでした。
現場に入ってからは、SEなんて辞めてやると思う位、プログラミングが辛かったです。
sironecoが携わった開発業務の全てが、既存システムの改修だったため、他の人のコードを読み、その上で、変更すべき点と変更内容をプログラミングしないといけなかったのですが、読んでも処理の内容が理解出来ず、途方にくれることが幾度もありました。
詳細設計書と呼ばれるドキュメントに処理の概要などは記載されていますが、細かい点まで載っていないため、デバッグを何度も繰り返してみたり、一つ一つの処理を日本語に直して、順番に並べてみたり、そんな繰り返しをして乗り越えていきました。
自分が過去に実装した処理を見て、改善ポイントが見つけられれば、成長した証だと思います。
詳細設計とデータ設計は難しい
開発を行なっていく上で、詳細設計とデータ設計も必要なのですが、どれだけの関数が必要で、どんなデータが必要なのかを検討することも開発に慣れていないと大変です。
プログラミングを始めて1年位で、詳細設計も行うようになりましたが、設計してプログラミングという流れに付いて行けず、プログラミングしたものが設計という状態でした。
どのような処理の流れを作っていくことで、自分が期待する動きになるのかという想像が出来る程、実装経験がなかったのだと実感しています。
データについても同様で、求められていることを実現するために必要な要素(データ)が分からないということが、苦労した要因かと思っています。
しかし、だからといって、設計をしない開発は基本的にはないので、いつかぶつかる壁だと思います。
その時に、諦めずに何度も試行錯誤することで、SEとしてスキルアップ出来ると考えますし、sironeco自身もその辛さを持ちこたえることで、一人前のSEになれたと感じています。
今ならもう少しまともな設計が出来たかなと思っています。
インフラ運用で苦労した2つこと

Linuxの黒い画面でのコマンド操作が慣れない
Windowsのパソコンを多少触れる程度のsironecoはサーバが何をするものかすら分かりませんでした。
見た目は自分が使っているパソコンとあまり差異がないため、操作にはすぐ慣れましたが、役割ごとに必要な設定などを理解するのに時間がかかりました。
さらに、Linuxと呼ばれるOSでは、Windowsのようにマウスで操作せず、コマンドと呼ばれる魔法の呪文(笑)を使うため、コマンドを覚えることやファイルの場所などを覚える必要があります。
黒い画面でコマンドを実行しても、Windowsのように進捗状況が表示されないため、本当に大丈夫なの?と思うことがあります。
ネットワークが繋がらない理由が分からない
サーバの操作に慣れてくると、新しくサーバを作成する場合もあります。
その際に、ネットワークに繋げることが必須なのですが、サーバで必要な通信(例えば、Webサイトにアクセスする)ができないことがあります。
ネットワークに繋げるためのケーブルに繋げているのに何で?と思い、サーバの設定を調べ直したりしますが、ファイアーウォールと呼ばれるインターネットと企業の間にある通信制御を行う壁のような仕組みが原因であることがあります。
自分の知っている知識以外のところが原因の場合もあるため、幅広い知識が必要であると、仕事をする度に感じます。
開発、インフラ運用共通で苦労したこと

残業や夜間、休日出勤で体力的辛いことも
開発は、納期があるため納期前は、残業が多かったりします。
また、トラブル発生を見込んで、残業により前倒しで作業を進めたり、あるいは、案件掛け持ちで、夜遅くまで残業などあります。
運用は比較的残業の少ない業務が多いですが、定時間際のシステムトラブル対応や夜間障害、休日のシステム設定変更やサーバ再起動などがあると残業や休日出勤が発生する場合があります。
SEは基本男女平等の業界で、与えられる業務の内容は差異がなく、また、残業や休日出勤もあるため、給与は多くもらえるかもしれませんが、精神的も肉体的も疲れることが多いです。
そのため、睡眠と食事は大切にしていただきたいです。
sironecoは自分用の枕を購入し、少しでも睡眠の質を高めるようにしています。
ストレスと戦うことが日常茶飯事
これは、SEに限らず、事務職でも営業職でもあると思いますが、SEならではのストレス要素をご紹介します。
開発では、仕様変更が時々あります。
コードの修正が2〜3行で済むものあれば、スケジュールの見直しが必要となるような変更の場合もあります。
元々想定してことと違うことを行うため、それがストレスになることがあります。
また、同様に納期短縮などが発生することもあり、スケジュール通りに進まないことが多い職種の一つだと思います。
なので、SEを目指す方は、予定通りに進まないのが当たり前という意識は持っておくといいと思います。
運用は、扱っているシステムによりますが、別チームで行なった作業や通信障害など、自分達が気をつけていても障害に巻き込まれる場合があります。
通信障害が発生すると、自分達の仕事が一切できなくなることもあります。
また、大規模障害が発生した場合、障害解消だけでなく状況整理や関係各所への連絡など行う必要も出てくるため、現場がざわつく事もあります。
障害が人的ミスによる場合は、障害復旧後に報告書を作成したり、再発防止策の検討を行なったりします。
障害時間が延びれば延びるほど、焦りが出るため、ストレスや精神疲労に繋がります。
どちらの業務もストレスと向き合わなければならないことは、心に留めてもらえると良いと思います。
最後に
文系SE女子であるsironecoがIT業界で苦労した6つのことをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
何年業界にいても、結構苦労しています。
ただ、それと向き合うからこそ得られる達成感を味わうことができるのがIT業界の魅力かもしれません。
大変な事も沢山ある業界ですが、文系や女性でよかったなと思う事もあります。
それについては、またご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、冬の青空が好きなsironecoでした。